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だいしょうゆうとうゆうこう

骨折の話で何人かに心配されたので、補足。


折れたのは左手ですが、これが全然大丈夫。

ギプスはしてないし、それどころか固定もしてない。もう、なんら普通にすごしてます。

ただ、作業によってはたまに痛い。

たとえば、製氷皿をひねって出来上がった氷を冷凍庫内の引き出しに移すときとか。

あのひねる動作がちょっと痛いんだよなあ。不思議。

夏なのに、カルピスに氷が入れられないじゃないか。



まあ、本来左手を使うシチュエーションで時々不自然に右手を使うこと以外、見た目には骨折してることなんてわからないような、軽微な負傷です。

むしろ、転んだとき同時に怪我をした肘(すり傷)の方が、傍目には痛そうなくらい。





さて、ついでに骨の講義でもしておきます。たまには、ためになる話もね。

今回折ったのは手のひらの骨なんですが、手のひらは実は8つの骨で構成されています(参照)。

ああいや、中手骨も含めれば、手のひらの骨は13か。まあ、とにかくいっぱいあるんです。

1枚の骨でもいいような気がしますが、精密な動きができるように細切れにしてあるのですね。

で、この8つの骨というのが「舟状骨」「月状骨」「三角骨」「豆状骨」「大菱形骨」「小菱形骨」「有頭骨」「有鈎骨」。

……うーん、めんどくちゃい。

普通の人は、こんなのいちいち知っておく必要なんかないんですが、医学生はこういうことをいちいち暗記しておかなきゃならないのです。

もちろん、見ただけでいきなり憶えられる人なんてのは少なく、いろいろ憶え方を工夫することになるわけですね。

僕が友人から聞いたのは「ふなつきさんまめだいしょうゆうとうゆうこう」というもの。

これを呪文のように繰り返して、暗記するのだそうです。そんな馬鹿な。

しかも、これ「ゆうとうゆうこう」だったか「ゆうこうゆうとう」だったかすぐわかんなくなるし、「大菱形骨」「小菱形骨」なんて肝心の「菱形」が入っていないので気を抜くと即アウトです。

なんて、非機能的な!!

しかも、どっち側の骨から順に「ふなつきさんまめ」だったか勘違いしちゃうと、全部間違えることになるし。超危険。



……あれれ、ためになってるのかな??
by cos_ary | 2006-08-10 01:36 | 雑記


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