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挑戦!

携帯電話からも更新できるらしい。
ということでやってみる。これでいいのかな?

さて、でも書くことないや。何を書こう……。



うんこ!!
# by cos_ary | 2005-05-10 15:13 | 雑記

「匣の中の失楽」

ところで、一週間後に試験です。
とても範囲が広いらしいです。大丈夫かな。

そんな中、例の竹本健治「匣の中の失楽」を読んでしまいました。なんてこった。
いや、まあ一週間前ならまだセーフかな。うん。きっとそう。

読んでみて思ったことなどを書いてみます。
とりあえず、思ったことは「ミステリって、構造の文学なんだなあ」と。
いえ、そんな一言に集約してしまっては異論も多々あるでしょうが、こういう優れたミステリってのは少なからずそういう面を備えていると思う。
それを、これでもかとばかりに露骨に追求したのが「匣の中の失楽」なんじゃないかなあ。
この構造美は凄まじいと思います。
ラストシーンと、わざとらしい台詞回し以外は、とっても好き。
思ったのだけど、清涼院流水の「コズミック」「ジョーカー」「19ボックス」あたりは、「匣の中の失楽」をやろうとしてるのかなあ。まあ、随分以前に読んだ小説だからよくわかんないけど。


作品を知らない人のために、ちょっと紹介。
1978年(だったかな?)に刊行された、割と古めのミステリですが、日本のミステリの中でもその評価は他と格が違います。名作中の名作と謳われているっぽい。
話としては探偵小説マニアの間で密室殺人事件が起こるという、一見ありがちな感じですが、先ほど書いたように構造が独特。
読んでもらうのが早いんですが、作中作と現実世界がぐるぐる入り乱れるような感じです。そんなめまいな構造の中、九星術やら物理学、数学なんかの薀蓄があきれるほど語られるという、たいへん濃い本。
ぐるぐるしたい人におすすめ。
# by cos_ary | 2005-05-09 21:07 | 読書